The Collection > Art Deco > GeometricU

Frank Lloyd  Wright

今世紀最高の建築家の業績は何も有名な旧帝国ホテルなどの建築物にとどまらない。
天才はホテルのシアターレストランに使用する食器にまでデザインを試みている。
1923年の帝国ホテル竣工当時のものは広く紹介されているが、ノリタケはその後幾度かこのデザインを復刻している。1970年代に始まるTiffany&Co.のオファーによるもの(画像B 但し本品は1987年のCabaret Seriesのもの)と1984年のHeinz&Co.のもの(画像A)、そして現在ノリタケがFrank Lloyd Collection として生産しているボーンチャイナ(画像C)がそれである。また、この度展示していただいた関さん所蔵のものは、1955年以降使用された裏印の1963年に復刻されたもの(画像D)と、1968年に使用された裏印のもの(画像E)である。。

これらは全てロイドのデザインをベースにしているものの微妙にデザインが違い趣が異なっている。戦後に生産されたものであるため、オールドノリタケの範疇には入らないかも知れないが優れたデザインは不朽と言える。日本に魅せられ、数千点に及ぶ浮世絵の大コレクターでもあったロイドは、建築のみならず彼のあらゆるデザインに浮世絵をはじめとする日本美術の影響も否定できない。

彼の優れた建築物については多言を要しないが、ロイドの作品に触れるのはNYのグッゲンハイム美術館を訪問して以来25年ぶりのことである。社会科の教科書にも登場するこの美術館はまず最初にエレベーターで最上階まで登りつめ、スパイラル状の館内のスロープをゆっくり下りながら絵画を鑑賞できるようになっている。展示されてあるカンディンスキーより館内の構造に興味が奪われそうになった記憶がある。ユニークな渦巻状の造形物そのものがロイドの展示物になっているわけだ。尚、フランクロイドについて優れたサイトがあるのでここに紹介しておきたい。

http://www.mitsuihome.co.jp/FLWRIGHT/flw_top.htm



  
▲画像A                                   ▲画像A
 
▲画像A                           ▲画像B
   
▲画像B                                    ▲画像C
  
▲画像C
  



  
〔Seki Collection 〕  ▲画像D

  
〔Seki Collection 〕  ▲画像E



   


   










  







    






 












〔Seki Collection〕



  
〔Spain Collection〕