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| ▼Spain Collection オールドノリタケ・アールデコの権威、David Spain氏のコレクションである。 この度、彼の招待でシアトルの高級住宅地にあるご自宅に親子３人１週間にわたって ホームステイさせてもらった。家族同様の温かいもてなしとそのご好意に改めてここ に感謝したい。 さて、素晴らしいノリタケ・アールデコのレアものが目白押しである。この撮影にあたっては 氏に多大な協力をいただき、本サイトが一際ボリュームアップしたことを大変嬉しく思う。 一般にノリタケのニッポンものは一般大衆の草の根によって評価され、収集の対象と なったと思われるが、一方オールドノリタケ・アールデコはワシントン大学で陶磁史 を教えるコトラー教授と偶然にも同じ大学で教鞭をとるスペイン教授との接点から、 すなわちアカデミズムの立場から大きく再評価され一般大衆へと裾野が広がっていっ たことも忘れてはならない。彼らはその先駆者たちと言えるかもしれない。    〔Spain Collection〕  
             〔Nelson Collection〕  ▼ Covered Box ※印の画像（右下）をご覧いただきたい。 左のCovered Box ( Candy Box とも言う ）は裏印が1921年に商標登録された所謂M-JAPAN印で米国輸出向けのもの。 一方、右のものは裏印の時代が少し溯る所謂マルキ印で、1910年以降の英国輸出向けのCovered Box である。一般にオールドノリタケでは、C&Sなどに顕著に見られる傾向であるが同じようなアイテムの場合、米国向けのものよりも、英国向けのもののほうが完成度が高く優れたものが多い。しかしながら、このように左の米国向けの方が絵付けに優れている場合も見られる。 右の英国向けの作品はまつげや黒子などの最終の絵付けの工程が省かれているように見えるが、エキゾチックな西洋人をモチーフとするのではなく東洋的な女性をイメージする意図があったのかも知れない。或はまた、時代が古い分アール・デコの絵付けが未熟だったのかもしれない。オールドノリタケの大変興味深い比較である。 ※                                
 〔Spain Collection〕   
   〔Spain Collection〕     〔Spain Collection〕  
 
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